加齢臭の相談
今日のご相談は、ご主人の加齢臭にお悩みの主婦、ゆみさんです。
実は今日、主人にはナイショできました。加齢臭って、本人は気づきにくいし、でもはっきり伝えたらかわいそうでしょう?色々調べたら、加齢臭には抗酸化成分が良いとあったんです。抗酸化作用の強いアスタキサンチンで、主人に気付かれないように予防できないかなって。
ゆみさんは旦那さん思いの方ですね。よく来てくださいました。実は、健康のためにアスタキサンチンを摂取していたら、枕や車のあのニオイが消えたんですという驚きの声もよく聞かれるのですよ。ここに、アスタキサンチンと加齢臭の関係について研究した最新のデータがあります。ぜひ一緒にみていきましょう。
ほんとうですか? 楽しみです!
そもそも、加齢臭ってなんのニオイ?
「加齢臭」は、もはやすっかり定着しましたね。明確な定義はないのですが、「加齢を重ねた中高年の方に発生する独特の臭い」という認識はみなさんあると思います。ロウソクや、古本、チーズのにおいなどに似ているといわれることが多いですね。
確かに、そんな感じのにおいです。博士、加齢臭とは一体なんなのでしょうか。
加齢臭の正体は、『ノネナール』といわれる成分です。ノネナールは、皮脂中の『パルミトレイン酸』という脂肪酸が、酸化されて出来る成分なんですよ。誰にでも皮脂はあり、酸化されるとニオイがするのですが、特徴的なのは、男性が40代以上になると、皮脂中に『パルミトレイン酸』が多くなることです。
あのニオイは酸化された皮脂のにおいになんですね。だから抗酸化成分が良いっていうことなんですね。
そこで、アスタキサンチンの過酸化脂質抑制作用が、力強い味方になるということです。
なるほどー。なんだか期待が膨らみますね。
まずは、40歳以上の男性の、アスタキサンチンを摂取した前後の加齢臭を、パートナーが評価した試験結果を見てみましょう。
奥様に朗報!アスタキサンチンの摂取で加齢臭を抑える!
40歳~65歳の健康で加齢臭のある男性20名を、均等に2つのグループにわけ、一方にはアスタキサンチンカプセル(12mg/日)、もう一方に対照群としてプラセボカプセル(アスタキサンチン0mg/日)を4週間摂取してもらいました。
被験者の加齢臭を、同居するパートナーに5段階で評価をつけてもらい、摂取前後の評価の差で改善度を比較しました。
その結果、アスタキサンチン摂取群の改善度は、プラセボ摂取群に比べて有意に高いことがわかりました。
この試験は、ランダム化比較試験といって、摂取した人にも評価したパートナーにも、どちらのカプセルを飲んだのかがわからない状態で評価をしてもらっています。つまり『カプセルを飲んでいるからなんとなく効いている感じがする』という『プラセボ効果』と比較しても、アスタキサンチン摂取群のほうが有意に改善度が高かったのです。
実は、加齢臭はご本人が悩んでいても、他人にはわからないレベルの方も多いそうです。この試験は、同居しているパートナーが評価したというのがポイントなのです。
これはやっぱりアスタキサンチンの抗酸化作用によるものなのですか?
もちろんそれもありますが、研究を進めていくと、アスタキサンチンの加齢臭抑制効果には、さらにおもしろい特徴があることがわかったのです。詳しい研究結果を見てみましょう。
皮脂の酸化がおさえられてもニオイが発生?!
加齢臭を起こす原因物質を組み合わせた人工皮脂で、①人工皮脂のみ、②トコフェロール(ビタミンE)添加③アスタキサンチン添加の3種類を酸化させました。それぞれの酸化度(皮脂がどれくらい酸化されたか)を測定し、専門パネラーがにおいを嗅いで、『ノネナール』のにおいの強さを、0~3の4段階(0:全くにおわない~3:強く臭う)で評価しました。
酸化度を表すグラフと、実際のにおいを表す数値を比べてみてください。抗酸化成分を入れているサンプルは、皮脂の酸化度が低く、酸化されにくくなっていることがわかります。ただ、酸化度と臭いの強度の結果が一致していなかったのです。
アスタキサンチンだけがニオイ『ゼロ』なんてにわかには信じられないですね!
そうなんです。実は研究者も不思議に思って、微量のニオイ成分の種類を検出できる『ガスクロマトグラフィー質量分析計』という機械をつかって、それぞれのサンプルのニオイ成分を分析したら、なんと下の結果にあるように、加齢臭の原因であるノネナールだけでなく、他の体臭成分も検出されなかったのです。
機械で体臭成分が検出されなかったことと、実際鼻で感じた官能検査の結果が一致しますね。
これは一体どういうことなのでしょう?
材料となる皮脂の種類と量は同じ条件で研究したので、アスタキサンチンがあれば加齢臭の原因となる皮脂が酸化されても、加齢臭成分以外のものに変わっているのではないかと考えているのです。
これはとっても期待できそうですね。今日から早速、夫に飲んでもらおうかしら。
アスタキサンチンをパワーアップする「トコトリエノール」も、ぜひ忘れずに。
トコトリさん、ナイスアシストです。トコトリエノールについては、アスタキサンチン×トコトリエノールのページでくわしく解説していますので、ぜひそちらもご確認ください。
アスタキサンチンには疲れをたまりにくくする作用もあるので、是非その回も参考にしてくださいね。
是非見てみます!ありがとうございました。