肩こりの相談
今回のお客さんは、肩こりに悩む30代のOL、ともこさんです。
わたしは半年ほど前に、外回りの多い営業職から、内勤職にかわったのですが、デスクワークが増えたせいか肩こりがひどくて……
肩こりに悩む女性はとても多いですが、ともこさんも悩んでいらっしゃるんですね。 平成22年の厚生労働省の調べによると、女性が抱えるからだの不調の第1位が「肩こり」なんです。
そうなんですか!確かにわたしの母や友人達も肩こりに悩んでいて、集まった時に話題に上ることも多いです。
肩こりは、首から肩、背中にかけての不快感、違和感、鈍痛といった症状のことで、ひどくなると、頭痛や吐き気を起こしてしまう人もいます。「デスクワークなど長時間同じ姿勢を続けることが多い」「運動不足」「ストレスが多い」「冷え」などが原因で、首や肩、背中の筋肉が緊張し硬くなり、血流が悪くなってしまうことで起こるのです。
肩こりと抗酸化成分のアスタキサンチンに何か関係があるんですか?
そうですね。アスタキサンチンのサプリメントを飲んで肩こりが改善したという研究データがあるので、ご紹介しましょう。
ぜひお願いします。
眼の調節機能は筋肉担当!
肩こりを強く訴える16名(女性13名、男性3名、平均年齢38.2才)に、アスタキサンチンカプセル(6mg/日)を4週間摂取してもらいました。摂取前後にレーザードップラー血流画像化装置*で肩血流量の測定、およびアンケートで自覚症状の評価をおこないました。
*:PeriScan PIMⅡ インテグラル社
その結果、摂取4週間後で、平均血流量が有意に改善し、約24%もアップしました。また、アンケートでも「肩こり」「目の疲れ」「目のかすみ」の自覚症状が有意に改善していました。
血流がよくなるだけでなく自覚症状も改善するんですね!これは期待大です。でもなぜ血流量がアップしたのでしょうか?アスタキサンチンの抗酸化作用と、何か関係あるのでしょうか。
血液中には、赤血球という酸素を運ぶ細胞があります。健康な赤血球はやわらかくて色々な形に変わることができるので、体のすみずみの毛細血管まで行き渡ることが出来るのです。
毛細血管の太さは、赤血球の直径よりも小さいので変形しないと通れないんです。だから、赤血球のやわらかさというのは、血流をよくするにはとても重要な因子なんです。
そうなんです。しかし、赤血球が酸化されると硬くなってしまうので、細い血管を通る時に形を変えることができなくなってしまいます。その結果、血管を通れなくなってしまい、血流が悪くなるのです。つまり、アスタキサンチンの抗酸化作用が赤血球の酸化を防いだことで血流量がアップしたと考えられます。
他にも、血管を拡張させる作用もあるとの研究報告もあるんですよ。
その通り。それらが総合的に働いて血流量をアップさせたのではないかと考えられます。
血流が改善するのは全身ですよね?もしかして「冷え」にもなにか効果がありますか。 わたしはいつも手足が冷たくて、寝る時も靴下が手放せないんですよね。
実は、酸化ストレスの強い女性たちを集めてアスタキサンチンを摂取してもらった研究では、摂取後に冷え性が改善したという結果も出ているんですよ。冷えは肩こりにも影響しますからね。それに、デスクワークが増えたということは、パソコンを見る時間が長くなって目も疲れているのではないですか?
そうなんです。夕方になると目がショボショボしてしまって・・・
目の疲れも肩こりの原因になるんですよ。アスタキサンチンは、目の疲れを改善するという結果が出ています。冷えなどに代表される女性の悩み「不定愁訴」や、「眼精疲労」について研究した結果もまとめてありますので、ぜひご覧になってくださいね。