不定愁訴の相談
今回のご相談は、なんとなく体調が悪い状態が続くようになったという、看護師のえつこさんです。
なんだか近頃、カラダがだるく、疲れが取れていない感じがして、ずっと体調がよくない日が続いているように感じるんです。なにか原因があるのかと思って検査をしても、特に異常は見当たらないと言われました。
検査をしても明らかな病気は見つからないけれども、身体的には不快な症状が出ている状態を「不定愁訴」といいます。不定愁訴は、年齢を重ねた女性に多く見られる症状といわれていますが、最近のようなストレス社会では、年齢に関係なく、酸化ストレスが高い人に多いということもわかってきています。
酸化ストレスは、喫煙や暴飲暴食などの生活習慣だけでなく、精神的ストレスや睡眠不足でも多く発生するのですよ。
確かに忙しくて、食生活も睡眠もバラバラかもしれません。
もしかしたら、えつこさんも酸化ストレスを過剰に受けていて、不定愁訴の症状が出ているのかもしれませんね。えつこさんには、酸化ストレスを強く受けている人を選んで、アスタキサンチンを摂取してもらった、研究結果をご紹介しましょう。
酸化ストレス度の高い被験者のみを抽出し、 アスタキサンチンの心身への影響を調べました
まず、65歳以下の閉経後の35名の健康な女性に対して、酸化ストレススクリーニング検査※を行い、その中でも酸化ストレスの高かった人を20名まで絞りました。その方々に、アスタキサンチン配合サプリメント(一日量アスタキサンチン12mg、他トコトリエノールビタミンC配合)を8週間摂取してもらい、摂取前後において、心身の自覚症状、 酸化ストレスに対する抵抗力など、様々な角度から評価しました。自覚症状については、抗加齢QOL問診票を用いて、『身体の症状』と『心の症状』に分けて5段階で評価しました。
その結果、摂取4週間後で、以下のように『身体の症状』で5項目、『心の症状』で3目について有意に改善しました。
※酸化ストレススクリーニング検査:Free Radical Analytics System(FRAS4)
改善した症状、私にも心当たりのあるものばかりだわ!
また、ストレスについても非常に面白い結果が出たんですよ。まず、酸化ストレスに対する抵抗力(BAP:Biological Anti-oxidant potential)が、摂取前と比べて摂取後に高くなっていたのです。また、心や身体がどれくらいストレスを受けたかの指標とされている「コルチゾル」などの値も減少していて、アスタキサンチン摂取によって、心身へのストレス負荷が減ったことを示す結果が得られたのです。
色々辛い症状があっても、休息を取るように、とか、ストレスを貯めないように、とは言われるんですが、実際は不可能なんですよね。だから、ストレスに対する抵抗力が強くなったり、ストレスから身体への影響が減るというのはありがたいですね。
そうはいっても、くれぐれもがんばり過ぎないでくださいね。
他にも、肝機能の検査値であるAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、糖尿病と密接な関係がある検査値であるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)、血圧低下など、生活習慣病に関係する検査値も、有意に改善されました。
なんだかいいことばっかりですね。
酸化ストレスは、生活習慣病の原因といわれているので、アスタキサンチンの優れた抗酸化作用が良いことは納得できますね。
不定愁訴は、ご自身にとってはとても辛いものなので、このようにサプリメントで良い結果が得られればいいですね。
そうなんです! だから、少しでも良くなるヒントがあればと思って今日こちらにおじゃましたのですが、とても良いお話が聞けてよかったです。
趣味やおしゃべりでストレスを発散しながら、毎日たのしく過ごすことも心がけてみてくださいね。
今日のお話に出た「肌の不調」や「便秘」に関して、アスタキサンチンとの関係をくわしく研究した資料もあるので、ぜひ見ていってください。